2023.09.06 消費税の豆知識 『消費税は何に使われているのか?』 残暑厳しい日が続きますが、今年も残すところ4か月となりました。 そしてついに、来月1日より消費税インボイス制度が開始します。 今月のコラムはインボイス制度の内容ではなく、消費税についての豆知識です。 ◎国に納められた消費税は何に使われているのか? 消費税の使い道は、消費税法第一章第一条にて、次のように定められています。 第一条 2 消費税の収入については、地方交付税法(昭和二十五年法律第二百十一号)に定めるところによるほか、毎年度、制度として確立された年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てるものとする。 消費税の使い道は社会保障給付・少子化対処のために使われると記載されています。逆を言えば、それ以外には利用できないと法律で決まっているものなのです。これは、消費税法が立法された昭和63年から変わっていません。 ◎消費税の税収は他の税と比べると? 消費税の税収は、法人税・所得税までをも抜いて最も大きな割合を占めています。 消費税の特徴として挙げられる以下の2点が理由でしょう。 ・景気の変化に左右されにくく、税収が安定していること。 ・働く世代など特定の人に負担が集中しないこと。 少子高齢化が進む我が国では社会保障費の増加対策として消費税の増税につながっていくようです。 インボイス制度の開始で益々変化する消費税ですが、背景を知るのも面白い!と思うのは職業病でしょうか・・・。 (記事の内容は作成日現在の法令・関係規則等をもとに作成しております。)